頭の片側のこめかみの部分から目のあたりにかけて(中には「両側のこめかみ」が痛む方も多くいます)“ズキンズキン”というような痛みが起こることを「片頭痛」といいます。
頭痛の表現のしかたは個人個人ちがいますが“脈を打つようにズキンズキン”という方が多いですが“でん、どん、でん、どん”とか、“ドクッドクッ”又“ガンガン”という表現をする方も、片頭痛の症状にあてはまります。
症状は、月に1~2回、多いときで週に1回程度発作的に起こります。
頭痛はしばしば、吐き気や嘔吐を伴い、頭痛が起きると日常生活ができなくなるほどになり、動けなくなるほどの痛みです。女性に多い頭痛で、男性の3倍以上にのぼります。
思春期ごろから発症する方が多いようです。
前兆として「閃輝性暗点」といって視界にチカチカした光や、稲妻のような光がみえることがあり、20~30分続き、そのあとに片頭痛が起こります。
原因は?
脳の中の、血管の収縮や拡張に関係する「セロトニン」という物質が過度に拡張してしまい、脳の血管のまわりを取り囲んでいる神経(三又神経といいます)をひっぱり又、その結果神経を刺激されて、頭痛が起こるといわれています。
誘因は?
片頭痛をひきおこす原因として考えられるのは
- ストレス
ストレス自体を感じているときは、頭痛は起こりません。ストレスから解放されたときに血管が拡張し頭痛が起こります。- 人ごみ・まぶしい光・騒音
- 食生活
ワイン(特に赤)・チョコレート・チーズなどの食品- ホルモンバランス
女性ホルモンは男性ホルモンにくらべて多く関与しています。生理の前後などホルモンバランスが急激に変化する時期に片頭痛は起こりやすくなります。- 過度なダイエット
気をつけましょう!
治療について
ここでは、実際に病院で処方されているくすりについて記載します。
- アセトアミノフェン製剤
このくすりは、市販の薬局でも購入できる副作用の少ないくすりです。
子供さんにも処方できます(市販の薬局でおもとめの際は、いろいろな成分が入っている製品ではなく「アセトアミノフェン単独剤」の購入をおすすめします)。- トリプタン製剤
今、日本で多くの病院で処方されているくすりです。
製品名は、「イミグラン」、「ゾーミック」、「レルパックス」などです。
片頭痛の原因となっている脳の血管に作用して、拡張した血管を収縮させ、さらに血管周囲の炎症もおさえる作用があります。副作用が比較的少ないのも、このくすりが多く処方されている理由です。
くすりを飲むタイミングは、
- 片頭痛の痛みが起こり始めたとき
- 前兆である「閃輝性暗点」の症状が出現したとき
ただし、片頭痛のピークのときに飲んでも効き目があるようです。
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